【韓国】】韓国政府、「国民の誤解」を憂慮しPSI参加拒否～外交部がPSI問題をめぐり混乱 [11/15]

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▼【PSI】韓国政府、「国民の誤解」を憂慮し参加拒否

　韓国政府は13日、大量破壊兵器拡散防止構想（PSI）の参加要請に応じなかった理由として、
韓半島（朝鮮半島）周辺での武力衝突の可能性を挙げたが、その翌日、外交部高官はそれを否定した。

　外交部の千英宇（チョン・ヨンウ）平和交渉本部長は14日、平和放送のラジオ番組「開かれた世界、
チャン・ソンミンです」のインタビューに応え、「PSI に参加するからと言って武力衝突が起きる可能性は
ないが、今の時点では起きるかどうかという可能性は別として、多くの人々がどのように考えているのか、
という認識の問題もある」と語った。6カ国協議の韓国首席代表も務める千本部長は、全面的にはPSIに
参加しない背景について、「多くの誤解があり、これに対する世論がまだ統一されていないため、まずは
PSIの原則と目的を支持するという立場で意見をまとめたものと聞いている」と述べた。

　これはPSIに参加しても武力衝突の可能性はないということは分かってはいるものの、それに対する誤解
が多いため、ひとまずは参加しない、という意味だ。

　しかし千本部長のこうした発言は、これまでの外交部当局者による発言とは180度違っている。柳明桓
（ユ・ミョンファン）外交部次官は先月の国政監査で、「韓半島周辺水域でPSIを履行すれば武力衝突の
可能性が高い」と述べた。さらに朴仁国（パク・イングク）外交政策室長も13日の記者会見で「PSIについて
韓国が特殊な地位を宣言したことは、武力衝突の可能性を根本から排除している」と述べ、武力衝突の
可能性を考慮した上でPSIに正式参加しないという論理を展開した。

　いったいなぜこうした事態が起きたのだろうか。これは外交部がPSI問題をめぐり混乱していることを示している。
外交部は北朝鮮の核実験後、PSI参加は避けられないと判断してきた。国連による北朝鮮制裁第1718号決議を
効果的に遂行するには、75カ国が参加している PSIに加入し、効率的な情報交換をすることが必要だと考えたのだ。

　しかし、与党ヨルリン・ウリ党の金槿泰（キム・グンテ）議長をはじめとする議員77人が「絶対不可」という
見解を示し、一方の野党ハンナラ党が「賛成」したことから、事態が複雑化した。外交部はこの時から自らの
声を上げられなくなった。一部の与党議員が「公海上の武力衝突の可能性」というあり得ない主張を展開しても、
反発しなかった。PSIは公海上では不可能で、武力衝突につながらないのは明らかなのだが、「積極的に説明
できなかった」と外交部関係者は話している。

李河遠（イ・ハウォン）記者

ソース：朝鮮日報／朝鮮日報JNS 記事入力 : 2006/11/15 11:30
http://japanese.chosun.com/site/data/html_dir/2006/11/15/20061115000033.html

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