【医学】中国で40歳以上の死因、癌などが筆頭に…発展途上国の死因として多い感染症などをしのぐ＝米大学調査

エンジン全壊

中国における近年の40歳以上の死因は、癌や脳血管疾患、心臓病が上位を占め、
発展途上国の死因として多い感染症などをしのぐことが明らかになった。

これは、経済の発展に伴い、居住環境や栄養状態、医療サービスなどが改善されたこと、
また、脂肪分摂取量の増加や、運動不足などが原因として考えられる。

米Tulane大学のJiang He氏らが、中国に住む40歳以上16万9871人について、1991年から約10年間
追跡して明らかにしたもの。New England Journal of Medicine（NEJM）誌2005年９月15日号で発表した。

He氏らは、延べ123万9191人・年の追跡調査を行い、２万33人の死亡を記録した。

死因についてみてみると、男性で最も多かったのは悪性新生物（死亡率は10万人・年中374.1人）、
続いて心臓病（同319.1人）、脳血管疾患（同310.5人）で、第４位は事故（同54.0人）、
第５位は感染性疾患（同50.5人）だった。

女性では、第１位が心臓病（同268.5人）、次いで脳血管疾患（同242.3人）、悪性新生物（同214.1人）で、
４位は肺炎またはインフルエンザ（同45.9人）、５位が感染性疾患（同35.3人）だった。

男女共に、３位と４位の間には、大きな死亡率の格差が見られた。

こうした死亡の要因について見てみると、高血圧（相対リスク1.48、95％信頼区間：1.44～1.53）、
喫煙（同1.23、同1.18～1.27）、運動不足（同1.20、同1.16～1.24）、肥満指数18.5未満（同1.47、同1.42～1.53）
などの影響が大きいことがわかった。

従来は、中国のような発展途上国に対する医療・保健政策としては、新生児死亡率の引き下げや
感染症コントロールに重点が置かれていた。

だがHe氏らは、今回の研究結果は、発展途上国においても、慢性疾患への対応が
重要であることを示すものだとしている。

ソース：
◆ 2005.9.21　中国で40歳以上の死因、癌や脳血管疾患、心臓病が筆頭に　-　日経BPMedWave
ttp://medwave2.nikkeibp.co.jp/wcs/leaf?CID=onair/medwave/tpic/399029

Major Causes of Death among Men and Women in China　-　NEJM誌
ttp://content.nejm.org/cgi/content/abstract/353/11/1124

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